「働きたい」と願う誰もが「働くことのできる」
社会の実現を目指します。
※ソーシャルファーム(Social Firm):
ソーシャルファームとは、障碍者あるいは労働市場で不利な立場にある人々のために、仕事を生み出し、また支援付き雇用の機会を提供することに焦点を
おいた企業活動です。
1970年頃に北イタリアの精神病院で、入院治療が必要でなくなった人が地域に住み仕事に就こうとしましたが、偏見差別意識から雇用する企業が現れなかったため、病院職員と患者が一緒になって仕事をする企業を自ら作ったのがはじまりです。その後、ドイツ、オランダ、フィンランド、イギリスなど、ヨーロッパ各地に広まり、今では様々な国で活発に活動が行われています。
欧米と日本の違い
欧米ではあたりまえの制度として、教育の段階から合理的配慮が行われていますが、日本ではまだまだ遅れているのが現状です。日本の障害者雇用対策では、雇用する労働者の2%相当の障碍者を雇用しなければならない義務がありますが、あくまでも形だけのところが多く、障碍者がやりがいや誇りをもって
働き、自立できているかというとまだまだ遠いと感じています。ソーシャルファームについても日本で成功している事例はほんの僅かしかありません。
※ディーセント・ワーク(Decent Work)
ディーセントワークとは、働きがいのある人間らしい仕事という意味です。まず、仕事があることが基本ですが、その仕事は、権利・社会保障・社会対話が確保されていて、自由と平等が保障され、働く人々の生活が安定する、すなわち、人間としての尊厳を保てる生産的な仕事のことです。
はぁもにぃでは、様々な特性を持った人の雇用の場「ソーシャルファーム」の実現への一歩として、
「ソーシャルファーム・プロジェクト」を立ち上げました。
この活動を通じて、一人でも多くの方に、彼ら(障碍という困難な特性を引き受けて生まれてきた方々)の
すばらしさや素敵な魅力を知っていたただき、同時にこの社会の中で生きる彼らの生きづらさや苦労を
理解していただけたら、と思います。
自分にとって大切なことは何なのか……誰と比較することも、何と比較することもなく、その本質を知っている彼ら。
そんな彼らがありのまま、社会に参加できる場が欲しい。
誰もが「働くよろこび」や「やりがい」を感じられる環境を整えたい。
そんな思いではぁもにぃは活動を続けています。
ディーセント・ワーク(働きがいのある、人間らしい仕事)の実現は、障碍者だけではなく、すべての方にとって
有益だと考えています。
誰もが「互いを認め合い、支え合い、助け合える」ことができるコミュニティ・環境づくりを目指します。
自分を知る・発見する
『働く』ことで得られる充実感。その結果得られる『報酬』は
大人(自立)の証のようで、自信や誇りを与えてくれる
障碍の有無にかかわらず、様々な理由から「働く」ことが難しい方々は少なくありません。
障碍を持っているのかどうかが確定できないグレーゾーンの方々、うつ病などで苦しんでいる方々……。
様々な理由から、「働きたい」という気持ちを持っていても働けない人々は多いのです。
「働く」ことで得られる充実感は、その人に自信や誇りを与えてくれます。
障碍者の方々に限らず、生きづらさを感じていらっしゃるすべての方々にとっても働きやすい場所を作り、
おひとりおひとりにとって自分らしい生き方を発見してもらえたら、と考えています。
互いの違いを認めながら、共に生きる。
みんなが同じである必要はない。
個性の違いは、優劣とは違います。
必要な配慮をそれぞれが受けながら、平等ではなく、公平であることを大事にする社会を目指します。