ある朝、お菓子工房の一角でのことです。
焼き上がったクッキーを袋に詰める作業をしていた利用者さんが、
ラベルを少し斜めに貼ってしまい、固まってしまいました。
「また失敗しちゃった……」
そうつぶやいたその方に、職員はすぐに「大丈夫ですよ」と言うのではなく、
一緒に商品を手に取り、こう問いかけました。
「今日の目標って、どうでしたっけ?」
「ここまで出来た中で、うまくいっているところはどこだろう?」
「この“斜め”を減らすために、次はどうしたらよさそうですか?」
時間は少しかかりましたが、
その方は自分で「線を引いて目印を作る」「シールを貼る前に一度深呼吸をする」など、
次の一手を考え、実行していきました。
はぁもにぃが大事にしているのは、
「できない人」を助け続けることではなく、
「どうすればできるか」を一緒に考え続ける場をつくることです。
今回職員募集をする「就労継続支援はぁもにぃ」は、知的・発達・精神障がいなど、生きづらさを抱える方々と共に働く 就労継続支援A型事業所 です。
お菓子工房、農業部・養蜂部、草刈り・環境整備、事務・広報、カフェ&ショップ、オンラインショップ…
私たちの現場は、いわば小さな「ソーシャルファーム」。
「作業ができるようになること」
「働く自信が少しずつ育っていくこと」
「地域の中で役割を持って生きていくこと」
この三つをつなげていくことを目指しています。
そのために、はぁもにぃでは
支援と収益は両輪であること
できないことは環境整備で補い、できることはさらに伸ばすこと
支援者自身も利用者さんと一緒に学び続けること
を大切にしています。
はぁもにぃには、つらさや生きづらさを抱えた方が多く通所されています。
その背景には、家族関係、学校・職場での経験、障がいや疾患など、様々な要因があります。
だからこそ、私たちは「共感」をとても大事にしています。
しかし同時に、こうも考えています。
「共感は支援のスタートであって、ゴールではない。」
気持ちに寄り添って終わるのではなく、
「では、どうすれば今日より一歩だけ良くなるか?」を一緒に考え続ける。
そのために、職員同士でも
ミスやトラブルを責める材料にしないこと
事実を振り返り、次の一手を一緒に考える**「責めない振り返り」**
「自分ならどうするか」を持ち寄るチームでの対話
を大切にしています。
お菓子工房、農業部・養蜂部、草刈り・環境整備、事務・広報、カフェ&ショップ、オンラインショップ…
複数の部門に関わりながら、
「はたらく場」そのものを一緒につくっていく常勤職員(職業指導員)です。
チャレンジドスタッフ・メンバー(利用者)と一緒に汗をかきながら働き、
その日ごとの小さな変化を拾い上げ、
ときに支援会議で悩み、
チームで支援の形を整えていく。
そんな「現場と支援のあいだ」に立つ役割です。
資格や経験よりも、大切にしたいのは「ものの見方」です。
うまくいかなかったときに、
環境や相手だけを責めるのではなく、
「自分にどんな工夫の余地があったか?」
を一度は考えてみようとしてくださる方。
完璧である必要はありません。
ただ、言い訳よりも「次はこうしてみます」と口に出してみる、
その一歩を大切にできる方を求めています。
「なんとなく頑張る」ではなく、
いつまでに
何を
どこまで
という目標から逆算して動いてみたい方。
感覚や雰囲気だけでなく、
記録や事実を一緒に見ながら「次どうするか」を考えたいと思ってくださる方。
新しいルールや業務改善の話が出たとき、
「また増えた…」だけで終わらせず、
「これを利用者さんと自分にとって良い変化にするには?」
と考えようとしてくださる方。
過去のやり方だけが正解だとは限りません。
目的に合わせて、やり方を一緒に更新していける方を歓迎します。
得意なことを活かしながら、
仕事上必要な「苦手」にも少しずつ向き合っていきたい方。
「苦手だからやらない」ではなく、
「どうすればできるレベルまで近づけるか」を、
チームと一緒に考えていける方だと、はぁもにぃと相性が良いと思います。
チャレンジドスタッフ・メンバー(利用者)「できた」「がんばった」を一番近くで見届けられること
ASD当事者家族であり当事者(はぁもにぃ理事長)の視点から、支援観や関わり方を学べること
「支援」と「収益」の両輪を意識した就労支援のリアルに触れられること
自分自身の「働き方」や「支援観」を問い直し、育てていけること
反対に言えば、
ラクで感謝だけがもらえる仕事ではありません。
しかし、「誰かの成長」と「自分の成長」を同時に感じたい方には、
とてもやりがいのある現場だと感じていただけるはずです。
向いているかもしれないのは…
人の「変化」や「成長」を見るのが好きな方
チームで対話しながら物事を進めるのが好きな方
現場で手と体を動かしながら考えるのが好きな方
少し合わないかもしれないのは…
うまくいかない理由を、常に「環境」や「誰か」のせいにしてしまいがちな方
ルールや評価基準が整うことを、「縛られている」としか感じられない方
「今の自分をそのまま理解してほしい」ことが最優先で、
仕事として必要な変化に向き合うのが難しいと感じる方
ご自身の今の状態と照らし合わせていただき、
「それでも、ここでチャレンジしてみたい」と思っていただけたなら、
ぜひ一度、お話しできればうれしく思います。
事業運営のサポート
・作業段取り・安全管理・品質管理の補助
・仕事づくり・業務改善の提案 など
チャレンジドスタッフ・メンバー(利用者)への作業支援・現場指導
支援・記録・ミーティング
・チャレンジドスタッフ・メンバー(利用者)の体調・特性・作業状況の観察
・日々の支援記録・評価シートの記入
・支援会議・ミーティングへの参加、情報共有
※単なる作業遂行ではなく、“支援×現場管理”の両軸を担う中核的ポジションです。
・普通自動車運転免許(MT歓迎)
・PCでの簡単な記録作業ができる方
・体力と支援への理解をバランスよく持っている方
※法人営業等営業職経験のある方歓迎
※障害福祉未経験でも、丁寧に研修・同行いたします。
・千葉市緑区および周辺の草刈現場
※事業所(千葉市緑区土気町1727番地4)から社用車でチャレンジドスタッフ・メンバー(利用者)を乗せて移動
・勤務日:月~金(祝日も同様)
※8月10日~15日及び12月28日~1月4日まで夏季及び冬季休業
※勤務開始後6か月経過後より有給休暇支給
・勤務時間:9:00~18:00(休憩60分)
※現場により変動あり(早朝集合など)
■リーダー、管理職経験等ある方であれば副主任からスタート
●基準内給与
・基本給(基本):210,000円~(経験等による)
・基本給(処遇改善加算):20,000円
・役職(職位)手当:20,000円
・資格手当:介護初任者研修等 5,000円~(資格種類による)
・技能手当:農業・造園経験等 5,000円~(技能による)
●昇給(原則毎年6月)
●賞与(年2回支給):1回概ね基準内給与1か月程度
●社会保険完備
●交通費支給:実費支給※上限月額20,000円
「支援」も「収益」もどちらか一方に偏らず、「働くことを通じて成長する現場」を目指しています。
あなたの支えが、現場を動かし、利用者の人生を支え、地域に新しい価値を生み出します。
ともに現場を育て、将来の事業の柱を築いてくださる方のご応募をお待ちしています!
履歴書・職務経歴書をご用意のうえ、以下よりご連絡ください。
Mail:contact@npo-harmony.or.jp
TEL :043-3058-5925(採用担当:管理者兼サービス管理責任者 長浜 光子)