育成理念と価値観】

はぁもにぃの育成理念

はぁもにぃは、「障がいのある方の成長支援」と「生産活動による収益」の両輪を支え合う現場です。
どちらか一方に偏れば、理念は空回りし、事業は立ち行かなくなります。

だからこそ私たちは、この場を——
「支援のためだけの場」でも、「収益のためだけの場」でもなく、
『働くことを通じて、共に新たな価値を創り出す場所』として育ててきました。

ここでの「働く」は、単なる労働や賃金獲得の手段ではありません。
安心して挑戦でき、互いの尊厳が守られ、働きがいを感じられる——
まさに ディーセント・ワーク(人間らしい、尊厳を守られる働き方)の実現を目指す取り組みです。

「支援を通じて収益を生み、収益を通じて支援を支える」
この循環こそが私たちの本質であり、大切にしてきた支援のかたちです。

この仕事は決して楽ではありません。
正解がなく、悩むこともあります。
それでも確かな意義とやりがいがここにはあります。

理念と価値観に共感し、この現場を共につくり、育てていける仲間を歓迎します。

 

大切にする価値観

  • 他責思考ではないこと
     環境や他人のせいにせず、自ら行動改善の一歩を踏み出せる。

  • 成長意欲があること
     与えられた役割を超えて、新しいことを学び、挑戦できる姿勢。

  • 仲間を尊重できること
     多様な価値観を認め合い、互いの尊厳を守りながら働ける。

  • 勤勉であること
     日々の業務に誠実に向き合い、信頼を積み重ねていける人。

  • 安全・安心な職場づくりに参加すること
     身体的にも心理的にも安全で、公正な労働環境を共につくる。

【キャリアステップと評価制度】

キャリアステップ制度

初級 → 中級 → 副主任 → 主任 → 副責任者 → 責任者

 

いずれも段階ごとに、
「求められる行動・責任・評価基準」を明確化 し、昇格と処遇(賃金・役割)を連動させています。

  1. 初級職員(一般)
     …基本的な支援業務を習得し、安定して遂行できる

  2. 中級職員
     …支援の質を高め、記録・会議・対話による支援計画に関与できる

  3. 副主任
     …チーム内でリーダー的役割を担い、後輩職員・利用者の成長支援を行う

  4. 主任・副責任者
     …現場全体の支援設計や人材育成、運営補佐を担う

  5. 責任者(施設長・管理者)
     …組織理念の体現と、人と事業の両輪運営を担う

 

評価の仕組み

  • 評価時期: 年2回(上期・下期)

  • 評価方法: 自己評価+上司評価+面談

評価の観点:

 

  • 理念理解と実践(どれだけ自分の言葉・行動で体現できているか)

  • 成長姿勢(課題への向き合い方、他責にせず改善に取り組んでいるか)

  • チーム貢献(報連相、協働、他者への支援)

  • 対話力と観察力(支援に必要な気づきと関わり)

  • 業務遂行力(作業・納期・報告・事務処理の安定性)

加えて、「安全・安心・公平・働きがい」 の実現度も評価ポイントに。

 

月次チェックとフィードバック文化

  • 月次: 成長観察チェックリスト&自己振り返りシートで進捗を可視化

  • 対話:「事実→影響→気持ち→改善策→目標設定」の5ステップで対話を重視

  • 失敗対応: 責任追及よりも改善提案を重視

  • スタンス:「できない」ではなく、「どうすればできるか」を一緒に考える文化

【処遇とディーセント・ワーク実現の具体策】

処遇・昇格と連動

  • 昇格時: キャリアパス規定に沿って、給与・手当を明確にアップ

  • 昇格不可時: 改善計画を提示し、再挑戦を支援(上司が伴走)

  • 評価による処遇差: 努力や成果が正当に処遇に反映される制度設計

 

はぁもにぃが体現する「ディーセント・ワークの5要素」

  1. 尊厳の尊重
     一人ひとりをかけがえのない存在として扱い、上下関係でなく人間関係を築く。

  2. 公平な機会
     性別・障がい・年齢に関係なく、誰もが成長・昇進できるチャンスを確保。

  3. 安全衛生
     身体的安全・心理的安全の両面に配慮した職場環境づくり。

  4. 適正な収入
     処遇改善加算や独自の改善加算により、働く人の生活基盤を支える。

  5. 自己実現の場
     本人の強みを活かし、意欲とやりがいを持って働ける環境づくりを推進。

 

 


【チャレンジド(利用者)育成・ステップアップ制度】

はぁもにぃが大切にすること

「障がいがあるからできない」のではなく、
「一人ひとりの特性に合わせて、できる形で成長できる」ことを信じています。

 

 成長の考え方

  • できないことを責めない。

  • できるようになったことに注目する。

  • 「成長速度はゆっくりでも、確かに進んでいる」と信じて関わる。

ステップアップ制度

  1. 非雇用型利用者(チャレンジドメンバー)
     …短時間・複数作業にチャレンジ。基本行動や体力・適性を確認。

  2. 雇用型利用者(チャレンジドスタッフ基礎)
     …決められた時間と業務で、安定的に作業できるようになる。

  3. 上級利用者(リーダー)
     …後輩の見守り・補助、簡単な報連相ができる。

  4. 職員登用(希望・適性に応じて)
     …一定期間の研修・実習を経て、一般職員として採用する場合あり。

実習・評価の視点(体験期間または振り返りで使用)

  • 出勤・身だしなみ・あいさつなど社会人基礎

  • 作業理解・スピード・丁寧さ・継続力

  • 周囲との関係性・報連相・アドバイスの受け止め方

  • 苦手への向き合い方・意欲・将来像

  • 安全面・健康面・配慮ニーズの整理

大切にしていること

  • 「マイペース」は“ゆっくりでも誠実に”の意味です。
     “わがまま”や“やりたいことだけ”ではありません。

  • 「支援付き雇用」は、なんでも許される場ではなく、
     お互いが“働く”ことに責任を持ち合う関係です。